妊娠中の葉酸摂取のメリットとは?赤ちゃんとママのための大切な栄養素

妊娠がわかったら、まず気をつけたいのが「食事と栄養」。特に「葉酸」は、赤ちゃんの健やかな成長に欠かせない栄養素の一つです。厚生労働省も、妊娠前から妊娠初期にかけて十分な葉酸を摂取することを推奨しています。では、なぜ葉酸が必要なのでしょうか?この記事では、葉酸を摂取することで得られるメリットや、効果的な摂取方法について詳しく解説します。

葉酸とは?どんな働きをするの?

葉酸は、ビタミンB群の一種で、細胞の増殖やDNAの合成に関わる重要な栄養素です。特に胎児の発育において大きな役割を果たし、妊娠中に十分な葉酸を摂取することで、さまざまなメリットが期待できます。

妊娠中に葉酸を摂取するメリット


①赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを低減

妊娠初期に葉酸をしっかり摂取することで、胎児の神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎など)のリスクを低減できることがわかっています。神経管は妊娠4〜6週頃に形成されるため、妊娠を計画している段階から積極的に葉酸を摂取することが大切です。

 赤血球の生成を助け、貧血を予防

葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球の生成を助ける働きがあります。妊娠中は血液量が増えるため、貧血になりやすい時期。葉酸をしっかり摂ることで、貧血予防にもつながります。

 胎盤の発育を促進し、流産や早産のリスクを軽減

葉酸は、胎盤の形成にも関与しています。胎盤の発育が不十分だと、赤ちゃんに十分な栄養が届かず、流産や早産のリスクが高まることも。葉酸を適切に摂取することで、赤ちゃんが健康に育つ環境を整えることができます。

 妊娠高血圧症候群のリスクを低減

葉酸の摂取は、妊娠高血圧症候群(妊娠中の高血圧やむくみ、たんぱく尿などを伴う病気)のリスク低減にもつながるとされています。妊娠中の健康維持にも役立つため、意識して摂りたい栄養素です。

葉酸の摂取方法と目安量

1. 食事から摂取する

葉酸は、以下のような食品に多く含まれています。

  • 野菜類:ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、アスパラガス
  • 果物類:いちご、オレンジ、バナナ
  • 豆類:納豆、ひよこ豆、レンズ豆
  •  動物性食品:レバー(鶏・豚)

ただし、葉酸は水に溶けやすく、加熱すると減少してしまうため、調理方法に工夫が必要です。

2. サプリメントで補う

厚生労働省では、妊娠を計画している女性や妊娠初期の女性に対し、「食事に加えてサプリメントで1日400μgの葉酸を摂取する」ことを推奨しています。特に妊娠初期は食事だけで十分な葉酸を摂るのが難しいため、サプリメントを活用すると安心です。

まとめ:妊娠中の葉酸摂取はママと赤ちゃんの健康のカギ!

葉酸は、赤ちゃんの発育やママの健康維持に欠かせない栄養素です。妊娠前からしっかり摂取することで、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減らし、貧血や妊娠高血圧症候群の予防にもつながります。

「食事+サプリメント」で葉酸をバランスよく摂取し、健やかな妊娠生活を送りましょう!

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