妊娠中は、お母さん自身の健康と赤ちゃんの健やかな成長のために、バランスの取れた食事がとても大切です。この記事では、妊娠中に必要な栄養素や、おすすめの食べ物、避けるべき食品について詳しくご紹介します。
妊娠中に必要な栄養素とおすすめの食材
1. 葉酸(ビタミンB9)

葉酸は、赤ちゃんの神経管(脳や脊髄)の形成を助け、先天性異常のリスクを減らす重要な栄養素です。
おすすめ食材
- ほうれん草、ブロッコリー、小松菜
- アボカド
- レンズ豆、ひよこ豆
- いちご、オレンジ
- 強化シリアル
ポイント
妊娠初期は特に必要量が増えるため、葉酸サプリメント(400~600μg)を摂取するのもおすすめです。
2. 鉄分

妊娠中は血液量が増えるため、鉄分が不足しやすくなります。貧血を防ぐためにも、鉄分をしっかり摂取しましょう。
おすすめ食材
- 赤身の肉(牛肉、豚肉)
- レバー(妊娠中は食べすぎに注意)
- 大豆製品(納豆、豆腐)
- ほうれん草、小松菜
- ひじき、のり
ポイント
鉄分はビタミンCと一緒に摂ると吸収率がアップします。例えば、鉄分が豊富な食材と一緒に柑橘類やピーマンを食べると効果的です。
3. カルシウム

赤ちゃんの骨や歯の形成に欠かせない栄養素です。不足すると、お母さんの骨からカルシウムが取られてしまうため、意識的に摂りましょう。
おすすめ食材
- 牛乳、ヨーグルト、チーズ
- 小魚(しらす、いわし、煮干し)
- 大豆製品(豆乳、納豆)
- 小松菜、チンゲンサイ
ポイント
ビタミンDと一緒に摂るとカルシウムの吸収が良くなります。日光を浴びることも大切です。
4. たんぱく質

赤ちゃんの成長に必要な筋肉や臓器を作るために、たんぱく質は欠かせません。
おすすめ食材
- 鶏肉、魚(特に青魚)
- 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)
- ヨーグルト、チーズ
- 卵
ポイント
魚は水銀を含むものもあるため、大型の魚(マグロやカジキ)は食べ過ぎに注意しましょう。
妊娠中に避けるべき食品
妊娠中は、赤ちゃんの健康を守るために、避けた方がよい食品もあります。

- 生魚・生肉(刺身・レアステーキ) → 食中毒のリスクがある
- ナチュラルチーズ(加熱されていないもの) → リステリア菌のリスク
- アルコール → 胎児の発育に悪影響を及ぼす
- カフェイン(コーヒー、緑茶) → 過剰摂取は胎児の発育を妨げるため、1日1杯程度にする
妊娠中の食事のポイント
1. 少量をこまめに食べる
妊娠初期はつわりで食べられないこともあります。無理せず、食べられるものを少量ずつ摂りましょう。
2. 水分補給をしっかり
便秘予防や血液循環のために、1日1.5~2Lの水分を摂るようにしましょう。
3. バランスよく食べる
主食・主菜・副菜をそろえ、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
まとめ
妊娠中の食事は、赤ちゃんの健康に直結する大切なものです。葉酸・鉄分・カルシウム・たんぱく質をしっかり摂りながら、バランスの良い食生活を心がけましょう。無理のない範囲で、楽しみながら健康的な食生活を続けてくださいね!
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