はじめに
妊活を始めると、改めて自分の生理周期や体のリズムを意識するようになります。しかし、「生理周期がバラバラ」「なかなか排卵日がわからない」といった生理不順に悩む方も少なくありません。妊娠を望む場合、規則正しい生理周期はとても重要ですが、生理不順でも妊娠は可能です。この記事では、妊活中の生理不順の原因や対策について詳しく解説します。
生理不順とは?
通常、生理周期は25~38日程度で安定しているのが理想的ですが、以下のような状態が続くと「生理不順」と判断されます。
• 生理周期が毎回異なる(バラバラで予測しにくい)
• 3か月以上、生理が来ない(無月経)
• 1か月に2回以上、生理が来る
• 生理の期間が極端に短い(2日以下)または長い(8日以上)
妊活中に生理不順があると、排卵日を特定しにくくなり、タイミングを合わせるのが難しくなることがあります。
妊活中の生理不順の主な原因
生理不順にはさまざまな原因がありますが、妊活に影響を与える主な要因を見ていきましょう。
① ホルモンバランスの乱れ
排卵や生理は、脳(視床下部・下垂体)と卵巣のホルモンによってコントロールされています。ストレスや生活習慣の乱れ、過度なダイエットなどが原因でホルモンバランスが崩れると、生理不順が起こりやすくなります。
② 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
PCOSは、卵巣内に小さな卵胞が多数でき、排卵がスムーズに行われなくなる病気です。生理周期が長くなったり、不規則になったりするのが特徴で、不妊の原因となることもあります。
③ 甲状腺の異常
甲状腺ホルモンは、生理周期を調整する働きを持っています。甲状腺機能の低下(甲状腺機能低下症)や過剰(甲状腺機能亢進症)があると、生理不順を引き起こすことがあります。
④ 極端なダイエットや栄養不足
体重が急激に減ったり、栄養が偏ったりすると、ホルモンの分泌に影響を与え、生理が止まることがあります。特に、脂質不足や過度な糖質制限は、ホルモンバランスを崩しやすいので注意が必要です。
⑤ 過度なストレス
精神的なストレスが続くと、脳がホルモン分泌をコントロールできなくなり、生理周期が乱れることがあります。妊活によるプレッシャー自体がストレスになることもあるため、リラックスできる時間を作ることが大切です。
妊活栄養の生理不順対策
生理不順があっても、適切な対策をすることで妊娠しやすい体に近づけることができます。
① 生活習慣の改善
• 規則正しい生活:睡眠不足や不規則な生活はホルモンバランスを崩す原因になります。毎日同じ時間に寝起きするようにしましょう。
• 栄養バランスの取れた食事:女性ホルモンの材料となるタンパク質や鉄分、ビタミンB群を意識して摂取しましょう。
• 適度な運動:ウォーキングやヨガなど、軽い運動を習慣化すると血行が良くなり、ホルモンの分泌が整いやすくなります。
② ストレス管理
• リラックスする時間を作る(趣味、マッサージ、アロマなど)
• 瞑想や深呼吸を取り入れる
• 妊活についてパートナーや友人と話し、気持ちを整理する
③ 基礎体温を測る
基礎体温を記録すると、排卵の有無やホルモンの状態が分かります。生理周期が不規則な場合でも、低温期と高温期の変化を確認することで、排卵のタイミングを推測しやすくなります。
④ 病院での相談・治療
生理不順が続く場合、婦人科を受診し、医師に相談するのも大切です。ホルモン検査や超音波検査で原因を特定し、必要に応じて治療を受けることで、妊娠しやすい環境を整えられます。
まとめ
生理不順があると、妊娠しにくいのではないかと不安になるかもしれません。しかし、生活習慣の改善やストレス管理、医師のサポートを受けることで、妊娠の可能性を高めることができます。妊活中は、焦らず自分の体と向き合いながら、できることを一つずつ試してみましょう。
生理不順が気になる場合は、まずは基礎体温を測ることから始め、必要に応じて婦人科を受診するのもおすすめです。妊活は長期戦になることもありますが、心身の健康を大切にしながら、前向きに取り組んでいきましょう。
コメント